Note

ボーカルレコーディングの先生のはなし

最近読んだ本と人生の先生

時間があるときは本を読むのが好きです。
最近は特にいろいろな人の人生観が垣間見れる本を選んで読んでいますが、そういった本にはよく人生の師、先生が登場します。

自分の場合はどうだったか。エンジニアとして避けて通れない、ボーカルレコーディングに焦点をあてて、少し振り返ってみたいと思います。

エンジニア人生の先生

私のレコーディングエンジニア人生でボーカルレコーディングについて、とても多くの事を学ばせていただいた方がパッと4名浮かびました。

仮歌のMさん。アシスタントデビュー、エンジニアデビュー、どちらもMさんとの仕事でボーカリストが何を求めているか、基本的なモニターバランスの考え方を教えて下さいました。

レコードメーカーのディレクター、Sさん。ボーカルへのこだわりとそれを体現する熱意、Protoolsオペレーターにおけるディレクターへの気配りを学びました。

アーティストのHさん。私のアシスタントとしての仕事をとても評価して下さいました。お話しする中で何が喜ばれたのか発見でき、自身のスタイルを考える起点になりました。

アーティストのSさん。制作をご一緒するうちに、好みのモニターバランスのツボを見つけられたようで、とても私の仕事を気に入っていただきました。この経験は自信につながりました。

人によって好みが違う

とても、当たり前のことなのですが、ボーカリストによって好みが違います。ベーシックになる基本的な考え方はありますが、それに凝り固まらずに、ボーカリスト専用のモニターバランスを作る必要があります。また、リクエストがあった際にそれに応えられるサウンドをキューボックスへ即座に送ることができなければなりません。

もっとワガママを言ってもいい

時間に追われるレコーディングが多い現代ですが、ボーカリストはもっとエンジニアにオーダーしても良いと私は考えており、短時間で解決できるのが良いエンジニアと考えています。モニターバランスはとても重要で、歌唱に大きな影響をもたらします。理由はわからないけど歌いづらい、違和感がある、と言った場合もヒアリングして解決していける場合が多く存在します。常にボーカリストの味方で、ボーカリストに選ばれるエンジニアでありたいと思います。

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA